J1のサンフレッチェ広島が発表したルヴァンカップ優勝記念のスカジャンに、思わぬ反響が寄せられている。力の入ったデザインだが、あまりにリアルな刺しゅうが刺激的なのではないかとの懸念が浮上しているのだ。
今年のJリーグも終幕が近づいている。大混戦が続いたJ1は2試合を残して、優勝の可能性は首位の鹿島アントラーズと2位の柏レイソルに絞られている。
一方で、カップ戦ではウィナーが決まった。ルヴァンカップではサンフレッチェ広島、天皇杯ではFC町田ゼルビアが優勝杯を高く掲げた。
広島は直近3シーズンを、リーグ戦を上位3位以内で終えている。今年も終盤まで可能性を残しており、カップ戦での優勝は国内リーグが終わってからも続くAFCチャンピオンズリーグでの戦い、さらには国内の新シーズンへの期待を高める効果があるだろう。
その偉業を称えようと、クラブは力のこもった記念グッズを発売した。それがルヴァンカップ優勝記念のスカジャンだ。
前面の胸部分には、チームエンブレムに加えて優勝記念のロゴが大きくデザインされている。さらに手が込んでいるのが背面だ。広島県が描かれた上に、クラブの象徴である三本の矢とマスコットのモチーフにも採用されている熊、そして紅葉が刺しゅうされているのだ。
SNSでの発表には称賛の声が寄せられたが、思わぬ指摘もあった。熊の刺しゅうが、リアル過ぎるのではないか、というものだ。
今年は全国的に熊による被害が激増している。熊の生息域でのエサの不足などが指摘されているが、人里まで入り込み、これまでにない人的被害が広がっている。
熊の出現や被害に関するニュースはほぼ連日にわたって報道されている。実際に出現した熊の写真や動画を目にする機会も多い。







