■渡される「7つのカップ」

「元日・国立」は2020(令和2)年度の第100回大会でも実施されたが、第101回大会以後は、会場は新国立競技場が原則(第102回大会のみ日産スタジアムで開催)だが、試合日は2021(令和3)年度の第101回大会以降はさまざまな理由で10~12月の間に開催されてきた。それを来年度の第106大会で「元日・国立」に戻そうというのである。

 現在、天皇杯の優勝チームには、実に7つもの優勝カップが授与されている。「天皇杯(1951年度~)」と「NHK杯(1968年度~)」のほかに、後援についた「共同通信杯(1997年度~)」、「JOC(日本オリンピック委員会)杯(1979年度~)」、ドイツ文化センターから寄贈された「ドイツ杯(2006年度~)」、そして「日本サッカー後援会」から創立40周年を記念して寄贈された「JFA杯(2016年度~)」のほかに、「FA杯(2011年度~)」が、優勝チームに贈られているのである。天皇杯の表彰式は忙しい。

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