■初の「国立競技場」開催
この日程で行われた最後の大会が1967(昭和42)年度の第47回大会だったが、そこで大きな出来事があった。1968(昭和39)年1月14日の決勝戦が、東京の国立競技場で開催されたのだ。
国立競技場は前身の「明治神宮外苑競技場」を取り壊して1957(昭和32)年1月に着工、1958(昭和33)年3月に竣工して5月のアジア競技大会に使用された。そして翌1959(昭和34)年に1964(昭和39)年のオリンピックの東京開催が決まると、1962(昭和37)年に拡張工事に着手、翌年に7万人収容の巨大スタジアムに生まれ変わっていた。「国立競技場」となってから、全日本選手権が開催されるのは初めてのことだった。
1964年の東京オリンピックでの活躍(アルゼンチンを破って準々決勝に進出)と翌年の日本サッカーリーグ(JSL)の誕生で、日本には「サッカーブーム」が起こっていた。Jリーグ誕生前後の「国民的熱病」のようなブームではなかったが、全国にサッカースクールが生まれ、少年たちがサッカーに親しむようになっていたのである。JSLはテレビ中継も頻繁に行われ、サッカーの人気が急速に高まっていた時期だった。










