■日本代表FWの「ファーストチョイス」に

 しかし、3バックを中心とした広島の守備はなかなか崩せない。81分に小屋松からの縦パスを受けた細谷が相手DFをハンドオフしながらうまくターンして決めて1点を返すにとどまった。

 このゴール前での細谷の動きは、彼のストライカーとしての能力の高さとフィジカル的な強さを示すものだった。あのようなゴールをコンスタントに決めることができようになれば、リカルド・ロドリゲス監督も細谷を先発で起用するにようになるだろうし、日本代表のストライカーのファーストチョイスにもなれるだろう。

 1点を返した直後の85分にも柏はゴール前でパスをつないでチャンスをつくり、最後は細谷が抜け出してボレーシュートを狙ったが、これは枠をとらえることができなかった。

 もしこれが決まっていたら、細谷に対する注目度もさらに上がったし、柏が追いつくことも可能だったかもしれないが……。

 結局、試合はそのまま3対1で終了した。

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