■アメリカでも「人気」なのに
その日本人は信じられないような顔をしました。「中華料理店にチンジャオロースーがないとは!」というわけです。
日本の中華料理店では「チンジャオロースー」はラーメン(拉麺)、ギョーザ(餃子)、シュウマイ(焼売)と並んで非常にポピュラーなメニューです。いや、日本だけではありません。アメリカやヨーロッパの現地人向け中華料理店でも「チンジャオロースー」は人気メニューの一つです。
「ラーメン」や「ギョーザ」はもう完全に日本語(外来語)化してしまっていますが、「チンジャオロースー」というのは、どこかまだ中国語っぽい語感を残しています。
どうでもいい話ですが、日本人は江戸時代から中国語の発音を真似するのが大好きで、現代におけるタモリのハナモゲラ語のようにして遊んでいましたし、中国語の歌を元にした「かんかんのう」という不思議な、意味もよく分からない歌が江戸時代末期から明治時代にかけて数十年にもわたって大流行したこともあります。
マンチェスターの中華料理店でその日本人が得意げに「チンジャオロースー」を注文したのも、中国人相手に中国語っぽい名前の料理を注文したかったのでしょう。









