■千差万別の「多民族国家」
しかし、中華料理店なら、どの店でもメニューが同じというわけはありません。
「中華(=中国)」というのは非常に広い領域を支配する多民族国家です。最大多数の漢民族でも地方によって千差万別です。
日本では幕末期に「尊王攘夷」という言葉が流行りましたが、本来は中国の春秋戦国時代の言葉です。西暦紀元前4世紀とか5世紀の話ですね。
この場合、「王」というのは形式的に存在しているものの、すでに実権は失ってしまった「周」王のこと。「夷」は長江の南の民族のことだったのです。つまり、長江より南に住んでいる人たちは「夷」、つまり野蛮人扱いされており、その後、長い年月をかけて漢民族の一員と認められたわけです。










