今回のtotoはJ1第34節の8試合と、J2第33節の5試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■「湘南スタイル」生みの親との対戦
記事前半から「同門対決」に焦点を絞って予想を展開している。記事後半でも引き続き、そうした人のつながりが勝敗に及ぼす影響を考慮に入れながら予想したい。
前半では、川崎フロンターレと清水エスパルスの対戦で、川崎の勝利を予想する声が圧倒的に多いことを紹介した。さらに大きな偏りがあるのが、湘南ベルマーレと京都サンガF.C.の対戦だ。
京都は現在、首位の鹿島を勝点5差で追う2位につけている。一方の湘南は下から2番目の19位と、J1残留争いの真っただ中にいる。
両チームは順位表の正反対の位置にいるわけで、勝利予想が京都は8割近くに上り、湘南は1ケタどまりと、大きな差がつくのも当然かもしれない。
だが、そう簡単に事が運ぶだろうか。
湘南スタイルと呼ばれる現在のベルマーレにつながる道筋をつくり上げたのは、現在京都を率いるチョウ・キジェ監督だ。湘南にとっては、歴史の大きな部分を占める大恩人だ。
現在の京都も、やはりチョウ・キジェ監督が攻守にアグレッシブな姿勢を浸透させ、長いJ2暮らしを終わらせ、J1で優勝争いをするまでに至った。さらにJ1での近年の順位では、チョウ・キジェ監督の古巣である湘南の上を行くようになっている。
湘南は夏に多くの才能ある若手が欧州へと羽ばたき、チーム状況は芳しくない。だが、チョウ・キジェ監督との再会が、好転のきっかけになる可能性がある。
京都がJ1に復帰してから、湘南との地位は逆転しようとしている。だが、2021年にJ1で再会して以降、湘南はチョウ・キジェ監督率いる京都から、必ず年間1勝を挙げているのだ。
京都との今季最初の対戦で、湘南は黒星を喫した。となれば、次に来るのは白。京都のアグレッシブな姿勢に原点を思い起こし、圧倒的不利との声を覆すと予想する。







