■今シーズン「最初の対戦」はドロー
より直近の再会を果たすのが、アビスパ福岡の金明輝監督だ。昨季までコーチを務めていたFC町田ゼルビアと対戦するのだ。
金監督は2023年に町田のヘッドコーチを務め、クラブ史上初のJ2優勝とJ1昇格に貢献。町田は昨季、初のJ1でも3位と躍進したが、金監督の手腕も大きかったと伝えられる。
金監督は、今季最初の町田との対戦で、2-2と引き分けた。2年間見続けてよく知るチームに2度リードされたが、そのたびに追いついた格好だ。
町田は現在6位につけており、14位の福岡とは15ポイントの差が開いている。だが、現状にはそれほど大きな力の差はないのかもしれない。物差しとなるのが、最近の対戦だ。
町田は前節、福岡は前々節に、上位を争うサンフレッチェ広島と対戦。両チームとも敗れており、スコアは同じ1-2だった。また、町田は第29節、福岡は前節に、横浜FCと対戦。町田が1-1で引き分けたのに対し、福岡は1-0で勝利しているのだ。
順位の離れている両チームだが、失点数は町田が35、福岡が37と差がない。これは両指揮官が守備の安定を基盤としているためだろう。差が開いているのは得点力の違いからだが、最近の試合では両チームの間に大差はない。昨年ともにチームをつくった2人の指揮官同士の激突は、痛み分けが妥当だろう。
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