■後半に増えた「フリー」での抜け出し
後藤「試合後の会見でパラグアイの監督が長く説明していたけど、相手の先制点は日本のCBをピン止めしておいて、その裏に斜めに走らせたというんでしょ。2点目は日本のDFが食いつきにいったところで、1タッチのフリックでのうまいつなぎから決めた。あの場面だけじゃなく、食いつきにいって1タッチでフリックされるというのは、それまでにも何度もやられていた。ふだん出ていないDFだから張り切り過ぎちゃったとか、感覚をつかめなかったのかもしれないけど、ミスはミス。しかも同じことを何度もやられちゃいけない」
大住「奪いにいってボールを取り切れず、逆にフリーで抜け出されるという場面が、後半に入って増えたよね」
後藤「あれはもう、試合をするうちに相手が日本の特徴を分かって、やってきていたんだよね。日本のDFはここで食いついてくるから裏を狙おう、って。その辺は、相手のほうが明らかに上手だったよね。さすがは南米のチーム」
大住「南米でワールドカップなどの予選を戦っているチームは、やはりシビアだという感じはしたよね」
後藤「今回のワールドカップ南米予選で、パラグアイは18試合して14得点10失点。1試合で1点取れない計算だったけど本大会行きを決めている。エクアドルなんて14得点5失点で2位通過。それくらいシビアなガチガチの戦いを18試合もやっていたら、強くなるよね」









