■丸9日間を「飛行機で過ごした」豪州代表
オーストラリア代表GKマシュー・ライアンは、現在はスペインのレバンテでプレーしているが、2024/25シーズンにはイタリアのASローマに所属し、シーズンなかばでフランスのRCランスに移籍した。ローマでは出場機会がなかったが、このシーズンのオーストラリア代表の活動にすべて参加した。
もちろん、5回の活動、全10試合がワールドカップのアジア最終予選である。2024年の9月、10月、11月、2025年の3月、そして6月に2試合ずつ行われた予選で、オーストラリアは毎回ホームゲームとアウェーゲームの繰り返しだった。すなわち、ライアンは、代表活動のたびに一度はオーストラリアに戻り、その前あるいは後にインドネシア、日本、バーレーン、中国、あるいはサウジアラビアで、出場するか、ベンチで控えたことになる。
ちなみに、ライアンはASローマで出場機会に恵まれなかった2024年の秋に、3試合ベンチに座り続けたが、11月のバーレーン戦(アウェー)でゴールマウスに戻ると、今年に入っての4試合ではフル出場した。ただ、ベンチにいても出場しても、旅行の負担はまったく同じだ。
イタリアのローマからシドニーは最短距離で約1万6300キロ、パリからだと約1万7000キロ、「地球半周」と言っていい距離になる。
このほかに、ライアンは、ASローマに在籍していた期間に「UEFAヨーロッパリーグ」で3試合のアウェーゲームでベンチ入りしている。相手は、スウェーデンのエルフスボリ、ベルギーのユニオン・サンジロワーズ、そしてイングランドのトットナム・ホットスパーだった。
これらを合計して、2024/25シーズンでライアンのサッカー選手としての「国際旅行」の総キロ数は16万9087キロにもなったと、FIFPROは報告している。要した時間は217.7時間に及んだ。丸9日間を飛行機の座席で過ごし、地球を4周(!)。その移動の先々で、厳しいトレーニングと、ものすごい重圧の試合がライアンを待っていたのは言うまでもない。









