■収益重視の拡大は「サッカーの自殺行為」
英紙『タイムズ』の前掲記事によると、UEFAチャンピオンズリーグに出場するクラブのレギュラー格の選手が負傷すると、クラブは1日あたり1万7000~2万ユーロ(約300~350万円)の損失になり、チャンピオンズリーグに出場しているクラブを総計すると毎シーズン2000万ユーロ(約35億円)もの損失になるという。
それでも過酷な日程で試合することをチームに強要するのは、500億円から1000億円になる1クラブあたりの年間収益から比較すれば、故障欠場による損失額は「受け容れられる範囲」だからだろうか。しかし、このまま試合数が増え、しかも、そのプレーがインテンシティー(プレーの強度や激しさ)の高いものになっていけば、遠からず破綻がくる。すでに疲弊しきっている選手たちが故障し、選手生命を縮めていく。
収益のために投資している欧州のトップクラブのオーナーたちの立場なら、チームや選手により多くの試合数やタイトルを求めるのは当然かもしれない。しかし、世界のサッカーをリードしなければならないFIFAが、FCWCのような大会を強引に開催し、さらにそれを「収益重視」で拡大しようとしているのは、「サッカーの自殺行為」に等しい。
今、何が、そして誰が「サッカーの敵」なのか、しっかり考える必要がある。










