■致命的だった「水戸のセットプレー」の場面
【19分の齋藤俊輔のポスト直撃のシュート】
フォワード(以降、FW)の渡邊新太に縦パスが入る。その前に、渡邊の動き出しによって、相手の守備に迷いが生じている。渡邊は相手ディフェンダー(以下、DF)の間に入ろうする。裏に抜けられてしまうかもしれないと考えたDFは、渡邊の動きに戸惑って前にプレスに行けない。山口のDF磯谷駿が渡邊について行けずに一歩、遅れてしまう。渡邊は、裏に抜けようとして相手DFの動きを止めて、そして、後ろに下がってパスを受けて起点となった。
こうした細かい動きができるFWが実は少ないのである。斎藤はドリブルのコースを作ってもらえたので、思いっきりシュートが打てたのである。
【28分の大森渚生の先制点】
大森がゴールキーパー(以下、GK)のニック・マルスマンに向けてクロスを入れる。ボールは誰にも触られないでゴール左に吸い込まれる。おそらく、マルスマンは味方のDFがクリアするだろうと読んで動き出しが遅れてしまっている。事故のような得点とも言えるし、最後まで山本隼大が相手と競り合った結果から生まれた得点だとも言える。
【31分の水戸のセットプレー】
山口はゾーンで守っている。塚川孝輝のシュートがポストに当たって弾かれる。まず、コーナーキックの場面で、ニアサイドにいる山口の選手がボールをクリアしようとしてジャンプをしているのに、誰も触ることができなかったことが問題だ。ニアサイドでボールに触ることができないのは致命的だろう。特に、ニアサイドに意図的に人数を置いているのにである。
記事後半では、レノファ山口の同点ゴールのシーンから見ていこう。



