■水戸は2点目を許さず、後半終了間際に…
水戸の1点リードで迎えた後半、鳥栖が交代カードを切る。それによって立ち位置を変える。1トップの山田寛人の後方に、2シャドーの西澤健太と西川潤に加え、交代出場の日野翔太が並ぶ。
システムのミスマッチが生まれたことで、水戸の守備は混乱をきたした。一人ひとりが相手との距離を詰め切れず、自陣でボールを動かされてしまう。選手はいるのに相手に付ききれず、後半開始早々の47分に同点弾を喫してしまうのである。
その後も相手をどうやってつかまえるのかが定まらず、水戸は自陣からなかなか脱出できない。53分には途中出場の日野に、右ポケットへフリーで走り込まれ、マイナスのクロスを入れられてしまう。このボールに反応した右ウイングバックの長澤シヴァタファリも、PKスポットよりゴール近くでフリーになっていた。長澤のシュートはCB鷹啄トラビスが身体でブロックしたが、システム変更でチーム全体が出力をあげた鳥栖の出足に、首位の水戸が劣勢を強いられていった。