■記憶に残る「ブラジル強豪」相手のゴール
最近も強豪クラブが次々と来日しているが、対戦するJリーグクラブ側にとってもプレシーズンの位置づけで、必ずしもベストメンバーで戦うわけではない。
だが、1960年代から80年代にかけては、強豪クラブの来日は重要なイベントであり、日本代表は事前合宿をして対戦したのだ。
釜本さんのゴールの中で僕たちが覚えているのは、そうした強豪相手のゴールだった。
1967年にはブラジルのパルメイラスが来日した。日本代表とは3試合戦ったのだが、2戦目で日本代表はパルメイラスに勝利した。その立役者はもちろん釜本さんだった。0対0で迎えた74分に空中戦の競り合いで相手のファウルを誘ってPKを獲得(決めたのは小城得達)。そして、84分には体制を崩しながらも角度のないところから決めて2対1の勝利に貢献した。









