■日程は「12月の組み分け抽選会」後に決定

 1994年のアメリカ大会のキックオフタイムは、より複雑だった。なにしろ、「東部」でロンドンと5時間、パリと6時間、「中部」でロンドンと6時間、パリで7時間、「西部」になると、ロンドンと8時間、パリと9時間の時差がある。すなわち、アメリカ国内の会場都市間でも最大3時間も時差があるのである。その結果、通常どの大会も数種類しかないキックオフタイムが、この大会では12種類も使われることになる。

 11時半、すなわち「午前中」のキックオフまで、2試合あった。この2試合を含め、午後1時までのキックオフが全54試合中28試合。フロリダ州オーランドは、この大会でも会場のひとつだったが、ラウンド16まで5試合が行われ、4試合が12時半、1試合が12時のキックオフだった。この年のオーランドは酷暑に襲われ、気温が華氏100度(摂氏37.7度)を超した試合もあった。

 2026年の「アメリカ・メキシコ・カナダ大会」は、試合日程はすでに発表され、6月11日にメキシコ・シティでメキシコが、12日にはロサンゼルスでアメリカが、そしてトロントでカナダが初戦を戦うことになっているが、キックオフ時間はまだ発表されていない。12月に開催される組分け抽選会(日時場所未定)後に決められるという。

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