■1994年の「コーナーが見えない」問題が再浮上

 1994年大会で問題になった「コーナーが見えない」ことも、今回のクラブ・ワールドカップで再度課題となった。アメリカンフットボールのピッチは、「エンドゾーン」を含めて縦が120ヤード(約109.7メートル)。十分サッカーに使える。しかし幅は53.33ヤード(約48.8メートル)と、サッカー(68メートル)と比較すると極端に狭い。

 アメリカンフットボールでは控え選手のいるゾーンを広くとってあるのでサッカーを同じ幅のピッチで行うわけではないが、68メートルに近い大きさにすると、観客席ギリギリになり、スタンドから同じサイドのコーナーが見えなくなってしまうスタジアムがあった。クラブ・ワールドカップの決勝が行われ、来年のワールドカップでも決勝会場となるニュージャージー州イーストラザフォードの「メットライフ・スタジアム」(2026年には「ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム」と呼ばれる)も、そうしたスタジアムのひとつだ。

(2)へ続く
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