
今回のtotoはJ1第25節の9試合と、J2第26節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■危険な「瞬発系」の途中投入
記事前半では、現在1位のヴィッセル神戸が好調同士の激突でおくれを取り、この夏の補強が目立つ現在3位の柏レイソルが1ポイント差で神戸を上回ると予想した。柏同様、勝点2差で神戸を追っている鹿島にも首位浮上の可能性があるが、こちらはどうなるだろうか。
鹿島は今節、FC東京のホームに乗り込む。相手は14位に沈んでいるチームだが、厄介な存在になりつつある。
FC東京のアタッカー陣が調子を上げてきているのだ。リーグ戦中断前、最後のゴールを決めたのは仲川輝人だった。終了間際のゴールで、浦和レッズ相手に逆転勝利をもたらした。
その仲川は、ミッドウィークの天皇杯でも先制点を決めた。この試合にフル出場したことで、今節はベンチスタートになるかもしれないが、この“瞬発系のアタッカー”が交代出場すると、アタッカー陣の怖さはさらに増す。
そして、天皇杯で仲川と2トップを組んだ長倉幹樹に注目だ。この試合でゴールを決めるとともに、仲川の先制点もアシスト。6月に加入してからリーグ戦4試合で2点を決めており、存在感を増している。こちらも交代出場からでも仕事ができることは、すでにリーグ戦で証明している。
鹿島もミッドウィークに天皇杯に臨んで勝利したが、延長戦まで戦い、疲労を蓄積することになった。通算対戦成績では鹿島が29勝12分16敗と大きく勝ち越しているが、今回戦うFC東京のホームでは、12勝6分10敗とグッと勝率が下がる。
現状の勢いを見る限り、勝利するのはFC東京。鹿島の首位奪取は、次節以降にお預けになりそうだ。