広島J1優勝で「W杯メンバー入り」日本のハーランド、ハキミになれる「酒井宏樹以来」長身SB【Eー1選手権の「収穫」と秋遠征の「課題」、北中米ワールドカップ「優勝」への大激論】(2)の画像
得点王と大会MVPに輝いたジャーメイン良。代表デビュー30歳と遅咲きだが、今後に期待したい選手だ。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 東アジアのサッカー最強国を決めるE-1選手権が行われ、日本代表が2大会連続3度目の優勝を飾った。Jリーガーが中心の、従来の日本代表とは違うチーム編成だったが、海外組とともに乗り込むであろう9月のアメリカ遠征に向けて、いくつかの収穫があったという。では、さらなる「実りの秋」を迎えるために、日本代表は今後、どうすればいいのか? サッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が大会で得た「収穫」を踏まえつつ、来年6月の北中米ワールドカップ優勝に向けた「課題」を含め、徹底的に語り合った!

■「細かいことは苦手」なはずが…

――対戦した3チームはそれぞれ力量が違いましたが、大会3試合を通じて印象に残った選手はいますか。

後藤「そりゃあ、得点王になったジャーメイン良だよね。韓国戦のゴールを見ても、あんなシュートを決めるなんて、すごい選手だと思ったよ」

大住「アーリング・ハーランドみたいな雰囲気があったよね」

後藤「香港戦での4ゴールはたまたまかと思ったら、2試合連続(中国戦は出場なし)で、あんなゴールも決めちゃうんだから。これでジャーメインが覚醒したら、サンフレッチェ広島が今季のJ1で優勝候補筆頭に躍り出るかもしれないよ(今季これまで25試合4得点)。来年のワールドカップ本大会のメンバー入りも可能かもしれない。Jリーグの試合でも、あの得点力を見せ続けられるかな。いろいろな意味で、すごく興味があるなあ」

大住「スピードとか突進力はあったけど、僕の中では細かいことは苦手な選手という印象だったんだよね。でも今回見たら、非常によく周りが見えているし、パスも正確。そういうものは、今季移籍した広島でのトレーニングの成果なのかねえ」

後藤「広島では、そっちのほうを一生懸命やりすぎて、点が取れていなかったのかな(笑)」

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