■能力は高いが「最後のところが雑」
後藤「逆にナ・サンホは、こんなに足が速かったのかと驚いた。途中から、ウィングバックの望月ヘンリー海輝のほうが一生懸命守りに回っていたね」
大住「望月は良くなったね」
後藤「ああいう背の高いサイドバックは、韓国戦のように最後にヘディングを狙ってくる相手には有効だよね」
大住「そうだよね。酒井宏樹以来となる大きなサイドバックが、ようやく出てきたよね」
後藤「来年に間に合うかは分からないけど、将来、伸びるかもしれない」
大住「突破まではいいんだよね」
後藤「今年で24歳だから、何年後とか言っていられないかな」
――実際、本大会行きのチャンスはありそうですか。
後藤「まだちょっと…。良い面もあるけど、守備面ではもろいかな。急成長したら分からないけど、今の段階では厳しいと思う」
大住「能力は高いと思うんだけど、もっとサッカーを覚えないといけないよね。パリ・サンジェルマンのアクラフ・ハキミのような選手になれる資質はあると思うんだよ。テクニックもないわけじゃないし。だけど、最後のところでプレーが雑だよ」
後藤「今の日本代表にたくさんいるサイドバック候補の中で、フィジカル能力が高いのは間違いない。足も速いし。でも、うまさや賢さでは、まだ上の選手がいる」
大住「あのスピードと高さというのは、ひとつ大きな魅力だよ」
後藤「何かあったときのために、メンバーに入っていたら、いいかもしれないという選手だね」