
7月15日の韓国戦で、日本はボール支配率・シュート数ともに相手に大きく上回られながら、辛くも1-0で勝ち切り、3度目のE-1選手権タイトルを手中にした。
今大会で代表デビューを果たしたジャーメイン良がMVP&得点王のダブル受賞を果たし、安藤智哉や望月ヘンリー海輝のような新顔も異彩を放つなど、森保一監督が「ワールドカップ(W杯)の選考が難しくなると思う」とフラッシュインタビューで語っていたように、新戦力の台頭は朗報だ。
そんな彼らより、2026年北中米W杯に近いのは、最終予選でもコンスタントに名を連ねていた大迫敬介、2022年カタールW杯メンバーの相馬勇紀だろう。
大迫は香港戦のピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋)、中国戦の早川友基(鹿島)の一挙手一投足を外から見ながら、韓国との大一番に照準を合わせてきた。この一戦で完封勝利できなければ、9月以降のコアメンバーの活動に参戦できなくなる恐れもあった。すでに同じ東京五輪世代の谷晃生(町田)が落選の憂き目に遭った通り、GK争いも当確は鈴木彩艶(パルマ)ただ1人という状況で、当然重圧もあっただろう。
そこでイ・ホジェのバイシクルを確実に封じ、それ以外のピンチも阻止。大会最優秀GKに輝いたのだから、「やはり大迫は必要だ」という評価になったはずだ。