■佐藤龍之介ら大関友翔に期待する大化け
となれば、今大会で一気に序列を上げた1人である18歳の佐藤龍之介(岡山)なども早期の海外移籍が必要になってくる。本人は「国際経験を積み重ねたい思い? それは別に前から思っているので、変わっていないです」とアッサリしていたが、早ければ今夏にも新天地に赴く可能性がないとも言えない。彼や大関友翔(川崎)、ピサノら若い世代にはそういうチャンスが大いにある。1年後に大化けする可能性というのは、年長のジャーメインらよりはあるのだ。
そういった部分を加味すると、1年後のW杯に生き残れる選手というのはまだまだ読めない部分が少なくない。E-1組がやるべきなのは、とにかくクラブに帰って、今大会でできたこと、できなかったことを確実にフィードバックし、自身の成長速度を引き上げていくこと。それしか成功への道はない。
できることなら、より多くの人材がE-1組から飛躍してほしいところだが、果たしてどうなるのか。森保ジャパンの今後を慎重に見極めていくことが肝要である。
(取材・文/元川悦子)