
J2のRB大宮アルディージャが、ピッチ外でも存在感を示している。海外クラブのようなSNSの活用に、称賛の声が集まった。
今シーズンのJリーグの移籍市場は、ふだんとは違う様相を示している。短期間ながら、6月上旬に移籍ウィンドウがオープン。例年にはない「特別期間」に、選手の動きが生まれているのだ。
これは、浦和レッズのクラブ・ワールドカップ出場に伴うものだ。約1か月間に及ぶ大会に出場する世界各国のクラブのため、FIFAが特別に選手登録期間を設置。その特例が、出場クラブだけではなく同じリーグに所属するクラブにも適用されることになったのだ。
このチャンスを活用しようと、J1で首位に立つ鹿島アントラーズはベルギーのシントトロイデンからサッカー日本代表選出経験のある小川諒也らを完全移籍で獲得。上位を争う柏レイソルも川崎フロンターレから瀬川祐輔、アルビレックス新潟から小見洋太を獲得するなど、活発な動きが見られた。
この恩恵にあずかるのは、J1のクラブだけではない。J2で2位につけているRB大宮も、積極的に動いた。サンフレッチェ広島からイヨハ理ヘンリーを期限付きで、水戸ホーリーホックから津久井匠海を完全移籍で、それぞれ獲得したのだ。
J2に復帰したばかりのRB大宮だが、首位のジェフユナイテッド千葉を勝点2差で追う2位と、自動昇格圏につけている。一方、5位の徳島ヴォルティスとも勝点3差しかなく、積極的な補強で「本気度」を示した格好だ。
このシーズン途中の補強がクラブのSNSで発表されるとファンは沸いたが、喜んだのはニュースの中身だけではなかった。発表の仕方が、あまりにオシャレだったのだ。
他のクラブでは、前所属チームのユニフォームを着た新戦力の写真を投稿したりするが、RB大宮は動画を活用。本人は登場しないものの、チームの一員となったことをスタイリッシュかつ雄弁な動画で伝えているのだ。