【最下位・横浜FMに敗れ連勝ストップ。鹿島、常勝軍団復活への道筋とは?(1)】「3失点した立ち上がりの30分が全て」と鬼木監督。「7連勝して満足という気持ちがどこかに……」と鈴木優磨も反省の弁の画像
鹿島アントラーズの鬼木達監督と鈴木優磨 撮影:中地拓也

 7連勝の首位・鹿島アントラーズと7連敗の最下位・横浜F・マリノスが激突した5月25日の「ザ・クラシック」。ここまでの快進撃を見れば、鹿島有利と誰もが考えていたはずだ。

 ところが、崖っぷちに立たされたマリノスは全く別の姿を見せる。この日は立ち上がりから一気にスパートをかけてきたのだ。
 開始早々の4分に元鹿島の左サイドバック(SB)永戸勝也が先制ゴールを叩き出すと、13分には喜田拓也からアンデルソン・ロペス、山根陸と見事にパスがつながって、ヤン・マテウスが2点目をゲット。さらに27分にはアンデルソン・ロペスが中央で三竿健斗・舩橋佑の両ボランチをはがし、ヤン・マテウスがテクニカルな3点目を決め、瞬く間に3-0という大量リードを奪ったのである。
「最初の立ち上がり30分が全てだった。そこで自分たちからアクションを起こせなかった」と鬼木達監督も悔やんだが、この時間帯の鹿島はいい距離感を保てず、全体が間延びし、相手にスペースを使われてしまったのだ。

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