■鈴木優磨の反省
中盤の要・三竿は言う。
「後ろとの距離がちょっと遠いなっていうのは感じてて、そこは前節の修正で『前にもっとコンパクトにしよう』っていうのがあったから。でも今日はそれが出せなかったし、あれだけ空間あったらやられてしまう。もっと相手につられずにラインを上げて、相手を捨てるくらいのことをやっていかないと、自分たちがやりたいサッカーっていうのはなかなか実現しないかなって思います」
三竿の言葉にあるように、この時間帯は彼らボランチ陣の立ち位置が中途半端だったのも確か。3点のビハインドを背負ってからは思い切って攻勢に出たため、間延びした印象はなくなったが、いい守備からいい攻撃という鹿島のベースが失われてしまったら、いい戦いはできない。そこは今回の大きな教訓と言えるだろう。
前半のうちにラッキーな形からレオ・セアラが1点を返し、「イケる」という空気も流れた。鬼木監督も「前半のうちに2点目を取れる状況があったし、後半も得点を重ねていかないといけないシチュエーションだった」と言う。それは選手全員が共有していた部分だったが、後半に入って柴崎岳や松村優太、田川享介らがピッチに送り出されても、決定機をモノにしきれない。今回に関してはマリノスの気迫が勝り、最終的には1-3でタイムアップの笛。鹿島は7連勝ストップという厳しい現実を突きつけられた。
「いつ(点を)取られてもおかしくないのが最近続いてたんで、そのツケが回ってきたなというふうに思います。前半の初めはどっちつかずの展開だった。そういった中で今日は相手に全部決められたなと思います。
もちろんロペス選手もいますし、ヤン・マテウス選手もいますし、クオリティあるチームなので油断はしてなかったと思いますけど、どこかでみんな7連勝して満足じゃないけど、そういう気持ちがあったかなのかな」と鈴木優磨もあえて苦言を呈していた。