■カギを握るグスタフソンの復帰

 ホーム5連戦のラストゲームとなった5月6日のガンバ大阪戦ではGK西川周作が前半9分に交代するアクシデントに見舞われた中で、ガンバのミドルゾーンにブロックをしく守備に苦しみ、逆にサイドを揺さぶられる形から、山下諒也のヘッドで先に失点。そのまま中谷進之介が統率する固い守備を崩し切ることができず、0−1で敗れた。さらにアウェーの新潟戦で連敗となっていれば、かなり難しいサイクルに突入してしまった可能性もある。
 その新潟戦も後半に失点し、1点ビハインドを負ってしまう。危機的な状況からチームを救ったのは昨シーズンまで新潟に所属していた、FW長倉幹樹の同点弾だった。チャンスの起点になった大久保智明も含めて、交代選手の奮起で掴んだ勝ち点1が、ここからどういう意味を持ってくるかはFC東京戦からの戦いぶりにかかっている。
 得点力を引き上げる意味では、5連勝のうち4試合でスタメン起用されて、組み立てで大きな役割を果たしていたサミュエル・グスタフソンの復帰というのが、一つカギを握りそうだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6