■名古屋はユンカーの復帰で
名古屋は勝ち点16で、首位の鹿島から勝ち点18の差がある。川崎と違い、すでに16試合を消化しているという意味で、より状況は苦しい。その中で、33歳のMF稲垣祥が6得点と孤軍奮闘しているが、攻守のバランスは徐々に改善されてきていることもあり、マテウス・カストロなど攻撃のタレント力を考えても、まままだ巻き返しは可能だ。
キーマンは怪我から復帰してきたキャスパー・ユンカーだろう。練習試合ではゴールも決めており、早い公式戦の復帰が期待される。ユンカーを前線に再び組み込めれば、マテウスをシャドーに回したり、あるいは強力2トップというオプションも可能になるだろう。ただ、現時点で上を見過ぎても仕方がないので、アウェー福岡という”鬼門”を乗り切って、躍進に繋げていきたい。
(取材・文/河治良幸)