■ぶつかった2つの壁

 失点後、スコルジャ監督は中島翔哉関根貴大荻原拓也ら持ち駒を次々と投入したが、主力組が並んでいるときに比べると連動性や流動性は低下する。中島がエリア内で持ち込んでマテウス・サヴィオがウチに行った後半24分の決定機もあったが、それを仕留められず、最後までガンバに守り切られた。最終的に0-1で敗れ、連勝がストップしてしまったのだ。
 これで順位を1つ落とし、首位・鹿島との差も6に広がったが、浦和としてはガンバの臨機応変な戦い方と連戦による疲労という2つの壁にぶつかったということだろう。
 西川の動向も不透明で、今後も不安はあるが、「我々がやらなければならないのは、しっかり顔を上げて日曜日の試合(アルビレックス新潟戦)に向けて準備すること」という指揮官の言葉通り、すぐに切り替えて前進しなければならないのだ。
(取材・文/元川悦子)
(後編へ続く)

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