■「役に立った」カウントダウン
「8秒間」をGKに分からせるため、主審はGKがボールを手や腕で保持したと判断したときから「カウントダウン」を始める。そして5秒前になると片方の手を頭上に挙げ、5本の指を開いて「残り5秒」を示し、そこから指を1本ずつ折りながら示すのである。
この主審のカウントダウンも、87.6%が「役に立った」と回答している。主審がこのように明確に示すことで、ボールを受けるために動かなければならないフィールドプレーヤーにも役立つとIFABは説明している。
通常、IFABでは新ルール導入までに2年間(2シーズン)のトライアルを実施する。しかし今回は、1年間のトライアルで非常にポジティブな結果を得たため、「ルール改正を遅らせる理由はない」と判断したという。
では、GKがボールを保持しているというのは、具体的にどのような状態を意味しているのだろうか。この記事の冒頭に示した「サッカー競技規則2025/26版(大住試訳)」の第12条3項本文に続いて、以下のような文言があり、かなり明確に規定されている。