
5月3日のアビスパ福岡戦と6日の湘南ベルマーレ戦に連勝し、勝ち点を23まで伸ばしてきたサンフレッチェ広島。順位は5位だが、彼らは3位・京都サンガより2試合、首位・鹿島アントラーズよりも1試合消化が少ない。まだまだ頂点を目指せる位置にいるのは間違いないのだ。
そのために、真っ先にやらなければならないのが得点力アップだというのは、前編でも書いた。それは広島を取り巻く関係者も強く認識している部分だろう。新助っ人FWジェルマンもそう遠くないうちに復帰すると言われており、彼が戻ってもう少し分厚い攻撃陣を構築できれば、状況は上向くかもしれない。そこは前向きに考えたいところだ。
そのうえで、気がかりな点を挙げると、鉄壁の守備陣である。今の広島の総失点は11で、これは鹿島、ヴィッセル神戸、ファジアーノ岡山、川崎フロンターレと並ぶリーグトップ。GK大迫敬介、DF塩谷司、荒木隼人、佐々木翔のユニットの完成度の高さは文句のつけようがないレベルにある。