■塩谷と佐々木の気になる疲労蓄積
彼らが今後もコンスタントにピッチに立ち続けてくれれば問題ないのだろうが、塩谷は36歳、佐々木も35歳で、疲労蓄積が気になる。消耗の激しい夏場に突入すれば、ケガのリスクも上がりそうだ。そうなった時には、マルチ型の中野就斗が入るというのがこれまでのパターンだったが、今季の中野は昨季に比べるとやや状態が上がり切っていない印象もある。となれば、「3バックの誰かが1人欠けたら堅守が崩れる」といった状況にならないとも限らないのだ。
それだけは絶対に回避しなければならないところ。スキッベ監督には、近いうちに中野を最終ラインに入れる形にもトライしてもらいたいし、それ以外の山崎大地らを使いながらローテーションしていく方向性も模索していくべきだろう。
実際、広島は秋以降はAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)も入ってくるため、戦力のさらなる充実は欠かせない。6月になれば移籍ウインドウもオープンするが、トルガイ・アルスランや中島洋太朗ら前目の選手の穴埋めだけでなく、DF陣のバックアップも補強する必要があるかもしれない。