
サンフレッチェ広島はアウェーで浦和レッズと対戦。後半12分にCKからのカウンターで、マテウス・サヴィオの豪快なドリブル突破から金子拓郎に加入初ゴールを決められる形で喫した失点を挽回できず。
最後はスローインを起点に、佐々木翔の左からのクロスにFWジャーメイン良がヘッドで合わせたが、GK西川周作をカバーしたDFダニーロ・ボザにゴール前でクリアされて万事休す。1−0で敗れて、ファジアーノ岡山戦、名古屋グランパス戦に続く3連敗となった。
ミヒャエル・スキッベ監督が前節フラッシュインタビューの不適切発言により、2試合ベンチ入り禁止という非常事態だったが、監督代行を務めた迫井深也コーチは事前に戦い方を共有した上で、試合中の指揮を一任されていたという。そこで新たにトライしたのが、井上潮音をアンカーに置く3ー1ー4ー2というシステムだ。
組み立て能力に優れる井上を、元イタリア代表のアンドレア・ピルロのような配置で、その前に運動量の豊富な川辺駿と田中聡を並べ、ジャーメインと加藤陸次樹をサポートする。さらに右ウイングバックはFWの中村草太が担うことで、本職の左ウイングバックである菅大輝とは非対称の関係で、外側からフィニッシュに関わっていくという特殊なメカニズムだった。