【浦和が清水戦で待望の複数得点。M・サヴィオによる2点目はなぜ生まれたのか(1)】布石になった2人の積極的な持ち上がり……ボールを握った流れから始まった浦和の得点機の画像
浦和レッズのダニーロ・ボザとマテウス・サヴィオ 撮影:中地拓也

 浦和レッズはホームで清水エスパルスに2−1と勝利を飾り、ファジアーノ岡山戦から4試合負けなし。勝点10で、11位に浮上してきた。

 清水戦では2−0とリードした後半に、ミスで与えたCKから失点して以降、非常に苦しい時間帯が続き、清水の同点ゴールがいつきまってもおかしくない内容だったが、最後は総力戦でなんとか勝利をもぎ取ることができた。
 浦和にとって複数得点は実に、昨シーズンの第36節、優勝争いを演じていたサンフレッチェ広島に、ホームで3−0の勝利を果たして以来、約5ヶ月ぶりとなる。前半4分に、怪我からスタメン復帰の渡邊凌磨が見事な左足のシュートを決めたことで、守備の構築に定評のあるマチェイ・スコルジャ監督が理想とする試合展開に持って行けたことも確かだが、後半14分の2点目の取り方は印象的だった。
 これがマテウス・サヴィオにとって、浦和加入後の初得点になった。”浦和のクラッキ(名手)”として期待を背負うマテウス・サヴィオは「日々の練習で成長するよう仕事をしていますので、いつかは結果を出せると信じていました。僕は自分のサッカーを信じていますし、仲間も僕のサッカーを信じています」と語り、ゴールシーンに関しては「ヒロ(石原広教)から非常に良いボールが来ました。角度がなかったですが、打つことができて、そして得点になって良かった」と振り返った。

  1. 1
  2. 2
  3. 3