■瞬く間に崩れたゲームプラン

 しかしながら、そのゲームプランが瞬く間に崩れてしまう。開始早々の4分、GK沖悠哉からボールを受けた左CB住吉ジェラニレショーンが左WBの吉田豊を目がけてパスを送ったところ、ボールが中に入りすぎてアッサリとマテウス・サヴィオにカットされ、ペナルティエリア手前まで上がってきた渡邉凌磨に出され、目の覚めるような一撃を決められてしまったのだ。
「持ってる力の99%を出し手も1%足りないと惜しいゲームになってしまう。入りの4分で失点するフワッとしたところ、1つのパスミスは大きかった」と指揮官も苦言を呈したが、今季の清水はDFラインのミスで失点するケースがしばしば散見されている。
「1点目に関しては自分たちの緩さが出た。奪われ方が悪かったし、ああいうシュートが入ってくるのがJ1。その認識をもっと強く持って全員がやらないといけない」とボランチの宇野禅斗も語気を強めていたが、これは清水にとって手痛い失点だった。
 そこから気持ちを入れ替え、前がかりで攻め始めたが、1点をリードした浦和は強固なブロックを敷いてくる。このスタイルこそがマチェイ・スコルジャ監督の真骨頂。清水は攻めあぐねたまま前半を終えることになった。 迎えた後半、秋葉監督のゲームプラン通り、清水は前線3枚を変更。やはり乾と北川が前線にいる時は攻撃の流れがスムーズになり、前線に迫力が出てくる。だが、出鼻をくじかれるような2失点目を彼らは後半14分に奪われてしまったのだ。

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