■秋葉監督の言う「1%足りないところ」
浦和が北川からボールを奪い、中盤からビルドアップ。最終的にはペナルティエリア外側の中央にいた松尾佑介が右サイドを上がってきた石原広教に展開。彼が大外からクロスを入れ、宇野が競ったボールが左サイドのゴール前にこぼれた。次の瞬間、ここに飛び込んだサヴィオが左足を豪快に振り抜き、浦和移籍後初ゴールをゲット。この2点目は清水に重くのしかかった。
「宇野選手に当たった後の反応が鈍いところもあったと思う。ウイングバックがいて、5枚並べている大外で相手に先に触られるっていうのは一番避けたいこと。そこは悔しいですね」とキャプテン・北川も語ったが、それも秋葉監督の言う「1%足りないところ」なのだろう。
その後は清水が一方的に攻め込み、後半34分に左CKから高木践が1点を返すことに成功。そこからも攻め続け、終了間際には乾のスルーパスに反応した松崎が決定機を迎えたが、これは惜しくも枠の外。最後の1点が遠いままタイムアップの笛を迎えることになった。
「誰が出ても同じサッカーができる、同じ強度でできるっていうのが必要だと思うし、今はケガ人が多くて苦しい状況ですけど、シーズン通して見ると必ずメンバーが変わる時もある。外国籍選手とか若い選手とか関係なしにやってもらわなければいけない。『全員で戦っていく』っていうところはもう一度、全員が意識しなければいけないと思います」
北川は改めて語気を強めていたが、シュート数では13本対7本と上回りながら、勝ち切れなかったという事実をどう今後につなげるのか。詰めの甘さという課題をいかに克服していくのか。J1定着・上位躍進を目指す清水にとってこの一戦はいい教訓になったはずだ。
(取材・文/元川悦子)
(後編へつづく)