■後藤啓介への期待
1年3か月後のW杯でその3枚がほぼ確定だとすると、残された枠は1つ。今回呼ばれた町野、古橋、ここまで最終予選で呼ばれていた大橋祐紀(ブラックバーン)、細谷真大(柏)らにもチャンスがあるということだ。サバイバルの行方は今後の所属クラブでの成長と代表での貢献度次第だが、森保監督の本音としては「もっと若い世代のFWに出てきてほしい」という思いがある。
それは、2月の欧州視察からの帰国時にも語っていたこと。指揮官がわざわざ後藤啓介(アンデルレヒト)の名前を挙げて期待を示した通り、彼ら20歳前後の底上げを求めているのは間違いない。後藤が今後、アンデルレヒトでコンスタントに活躍するようになれば、すぐに招集に踏み切るだろうし、坂本一彩(ウェステルロー)や福田師王(ボルシアMG)の動向にも目を光らせているはず。7月E-1選手権(韓国)で試される国内組からも意外な人材が頭角を現してこないとも限らないだけに、そこも注視する必要があるだろう。
いずれにしても、上田が中心となって日本FW陣のレベルを引き上げ、強い相手にも確実に点を取れるようにならないと最高の景色は見られない。ベタ引きのサウジに攻めあぐねたという現実を踏まえながら、選手たちには自分自身を改めて客観視し、どのように1年3か月の時間を使っていくかを真剣に模索していってもらいたい。
(取材・文/元川悦子)