■コンビネーションが合えば大きな武器に

 また2022年カタールワールドカップで忘れてならないのは、浅野拓磨の活躍だろう。ドイツ戦でロングパスを絶妙なタッチでコントロールすると相手を絶望させるゴールを決めた。森保一監督と同チームでプレーしている時間が最も長く、監督を一番理解しているという要素も重要だ。マジョルカではケガに苦しみ2024年9月から2カ月以上ピッチを離れたが、3月になって調子を上げ、直近3試合で2ゴールを奪うまでになった。今回は招集されていないが、有力な候補である事は間違いない。
 同じく2022年カタールワールドカップに追加招集されたものの出番がなく、今回久しぶりに招集され、出場した町野修斗という選択肢もある。上田、小川と身長や体重はほぼ同じ。がっしりとした体でスペースを確保しながらゴールを狙える。
 所属のホルシュタイン・キールはブンデスリーガ最下位と苦戦しているが、その中で24試合7得点というのは十分健闘している成績だ。何よりワールドカップのメンバーだったという経験は生きるはず。
 さらに、これまで何度も期待されながらなぜか日本代表では活躍できていない古橋亨梧もいる。一瞬の隙を見つけて飛び出すタイミングとスピードはピカイチ。セルティック時代には得点王にも輝いている。
 ところが日本代表ではなかなかパスのタイミングが合わない。また、守備で連動できないことも多かった。しかし2024年11月のアウェイ・中国戦ではそれまでよりも改善されていた。コンビネーションが合えば大きな武器になるのは間違いないのだ。だからこそ現在はレンヌで出場機会を得られていないものの今回招集されたのだろう。

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