【森保監督を悩ませる贅沢なFW問題。競争は今後どうなるか(2)】スピードの前田大然、ここ一番の浅野拓磨、飛び出しがピカイチの古橋亨梧、忘れてはいけない細谷真央など多すぎるほどの選択肢の画像
サウジアラビア戦に向けた練習でのサッカー日本代表の古橋亨梧と町野修斗 撮影:中地拓也

 日本のFWは誰がいいのか。どんな相手が来ても対応できる「万能型」FW、上田綺世小川航基はその有力候補だろう。

 だが、相手のタイプを考えてもっと特化した個性を持つFWを使うことも考えられる。たとえば2022年カタールワールドカップ、初戦のドイツ戦で先発したFWは前田大然だった。スピードを生かして何度もスペースに走り込むだけではなく、前線からの守備でチームに貢献した。どうしても守備的にならざるを得ない対戦相手には前田はとても有効だった。
 前田は守備に貢献するだけではなく、ベスト16のクロアチア戦では先制点も挙げている。またセルティックでも現在直近の公式戦5試合で5点を挙げるだけでなく、2月に行われたUEFAチャンピオンズリーグのバイエルン戦でも1ゴールを決めている。リーグ戦27試合で13得点というのは昨シーズンの28試合6得点よりも倍以上の成績。着実に攻撃力も向上している。
 今回の日本代表にも当然ながら選ばれており、対戦相手のレベルが上がってより守備が求められる場合には必ずほしくなるFWだ。

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