
3月20日、サッカー日本代表がワールドカップアジア最終予選の第7節でバーレーン代表に2―0で勝利し、8大会連続のワールドカップ本大会出場を決めた。その“完璧な崩し”の先制ゴールに称賛の声が多く寄せられた。
立ち上がりから強度の高い相手を前に、日本はなかなかシュートまで持ち込めなかった。その流れを変え、こう着状態を打開するため、森保一監督は後半18分にはMF鎌田大地とMF伊東純也の2人をピッチに送り出した。そのわずか3分後だった。
最終ラインでボールを持った左CBの伊藤洋輝からの攻撃。伊藤がボールをキープしながらタイミングを図って前に持ち出して縦パスを送り、1トップの上田綺世がセンターサークル内でワンタッチでターンして前を向く。その瞬間、右サイドから久保建英が斜めにランニングして上田からスルーパスを受けると、縦に突破すると見せかけて、交差するようにして走り込んだ鎌田へ絶妙のラストパス。GKと1対1となった鎌田は、後方から相手DFに押されながらも、キックのタイミングをずらしてGKの逆を突くシュートでゴールネットを揺らした。
伊藤、上田、久保、そして鎌田。4人それぞれが高い技術と優れた戦術、アイデアにあふれたプレーの連続で見事に中央突破を完結させてのゴールに、スタジアムは歓喜に包まれた。