【鹿島が6戦、首位。光った鬼木采配と次なる課題とは(1)】鈴木優磨を左サイドからボランチへ。負け試合で勝点1を手にした鬼木監督の采配力……鈴木優磨「オニさんが自分をサイドで使う時は…」の画像
鹿島アントラーズ 撮影:中地拓也

 2月22日の東京ヴェルディ戦からアルビレックス新潟、FC東京、柏レイソルに4連勝し、第5節終了時点で首位に立っていた鹿島アントラーズ。だが、ランコ・ポポヴィッチ監督が率いていた昨季も序盤は好発進を見せながら、徐々に失速し、最終的に5位に甘んじている。この勢いをいかに先へとつなげていくことが肝要なのだ。

 そういう意味でも、3月16日の浦和レッズ戦は非常に重要な一戦だった。前節に鹿島はホーム25戦無敗のリーグ記録に並んだが、浦和戦で負けなければ26戦無敗という新記録を樹立することになる。この日の鹿島は大雨・低温・強風という難しい気象条件だったが、それをはねのけて勝ち点3をつかみにいくことが求められた。
 しかしながら、浦和も前節・ファジアーノ岡山に今季初勝利を挙げ、確実に調子が上向いている。しかも鹿島は彼らにとって得意な4バックのチーム。立ち上がりからハイプレスを仕掛けてくると見られたが、浦和の勢いは想像以上で、開始15分間の鹿島は一方的に圧を受けるような苦境を強いられた。

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