■間接から「コーナーキック」に
改正は、競技規則第12条(ファウルと不正行為)の第2項(間接フリーキック)の一部である。
2024/25版までのルールでは、「ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、次の反則のいずれかを行った場合、間接フリーキックが与えられる」とされる中にある最初の項目は、「ボールを放すまでに、手や腕で6秒を超えてコントロールする」(日本サッカー協会発行『サッカー競技規則2024/25』)となっていた。この項目が、今年夏から施行される2025/26版では、「間接フリーキックとなる違反」から外され、「ゴールキーパーがボールを8秒以上保持した場合、主審は相手チームにコーナーキックを与える」(IFAB発表文書の私訳)と変更されることになったのだ。
このルールの適用にあたって、主審はGKにはっきり見える形で5秒間の「カウントダウン」をするという。GKがボールを保持して数秒たったところで、たとえば右手を上げて指を1本ずつ折りながらGKに示すということだろうか。