■ルール改正の多くは「GK関係」
目的は、もちろん「時間の浪費」を減らすことだ。年次総会後の記者会見に登壇したIFABのテクニカルダイレクター、デービッド・エラリー氏(イングランド)は、三笘薫も出場した昨季のマンチェスター・ユナイテッド×ブライトンの試合(2023年9月16日、1-3)を例に挙げ、ユナイテッドのGKアンドレ・オナナがボールを保持していた時間の平均が4.8秒だったのに対し、ブライトンのジェイソン・スティールは14.8秒も保持していたと語った。ビジターのブライトンが前半1点を先制し、最後までリードを保った試合である。
「エンターテインメント」としてのサッカーを考えれば、ボールが外に出て選手たちがダラダラ歩いていたり、GKがボールの上に寝そべっていたり、フリーキックのときに守備側の選手が前に立ってキックを遅らせようというような「死んだ」時間はできるだけ減らし、ファンが期待するスピーディなプレーの連続をもっともっと増やさなければならない。最近30年間のルール改正の多くが、その目的のために行われてきた。そして、その多くが、GKに関係するものだった。