■日本サッカー史に「刻まれる」ゴール
ジャンプしながらの右足ボレーも類いまれなテクニックだった。しかし、このときも、私が何より感心したのは、ボールの落下点を、1ミリの狂いもなく瞬時に見極めたファンバステンの頭脳だった。それこそ「天才」でなければできないものだった。
三笘のゴールは、マジェール、ファンバステンと続く、こうした「天才の系譜」の延長線上にある。ファンバステンのゴールが「オランダ・サッカーの至宝」となったように、この三笘のゴールは日本のサッカー史で忘れられないものとなるのではないだろうか。