■C大阪の狙いは3バックに対する前線3人の動き
90分を通して戦った柏と、ガス欠してしまったC大阪ではあったが、C大阪は「G大阪戦のように、勢いに乗ればイケイケになって大量得点を見せることができそうなチームです。1点取ったあとに、PKかと思われた場面がありましたが、あそこで仮に追加点を取れていれば、さらに点数を重ねた可能性もあります」。
また、C大阪は中島元彦、阪田澪哉、柴山昌也の3人が柏の3バックに同数で行って押し込もうとしていた。柏は守備時にウイングバックが前に出ることで、その後ろにスペースができるため、「阪田と柴山は1対1の局面では仕掛けてチャンスを作っていた」という。
しかし、その狙いからは得点が生まれなかった。惜しい場面もあったものの、90分を通して上回ったのは柏だった。
結果は2-1で柏が勝利。2勝1分と無敗の柏は次戦、浦和レッズと対戦する。C大阪は、アウェイでのアルビレックス新潟戦に挑む。
(語り:二階堂悠)
【にかいどう・ゆう】
1984年5月17日生まれ。宮城県出身。筑波大学大学院卒業後にメキシコ留学を経て、杭州緑城(中国)のコーチに就任。2014年からモンテディオ山形のコーチ、2017年から川崎フロンターレのコーチを務めた。川崎ではクラブの国内7冠達成に寄与し、24年シーズンを持って同職を退任した。