【開幕3戦で勝点2。浦和が湘南に敗れた理由とは(1)】「貧相な前半だった」とスコルジャ監督が落胆。「球際や走る・戦うところを上げないと勝てない」と金子も反省。湘南戦前半は何が悪かったのか?の画像
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督 撮影:中地拓也

 J1・13位という不本意な成績でシーズンを終えた2024年をバネに、2025年は19年ぶりのタイトル奪還に燃えている浦和レッズマテウス・サヴィオ金子拓郎松本泰志といった実績十分の新戦力も補強し、2月15日の開幕・ヴィッセル神戸戦では2連覇中の王者を圧倒する戦いを披露。スコアレスドローという結果ながらも、好発進を見せたはずだった。

 ところが、22日の京都サンガ戦ではいい入りができずに先手を取られ、相手のバックパスに抜け出したチアゴ・サンタンの同点弾で何とか1-1に持ち込んだが、未勝利のまま26日の湘南ベルマーレ戦を迎えることになった。
 過密日程のアウェー3連戦のラストで、しかも攻守の要・渡邉凌磨をケガで欠く中、マチェイ・スコルジャ監督はボランチにサミュエル・グスタフソンを起用。立ち上がりからハイプレスを仕掛け、ゲームを支配しようと試みたが、開幕2連勝中の湘南の勢いに序盤から押されてしまう。
 球際の強さや寄せの速さといった守備強度、攻守の切り替え、ボールを奪ってからの推進力と全ての面で湘南が浦和を上回り、次々と決定機を作られるという展開はピッチ上の誰もが想定しなかったこと。右DF鈴木雄斗のクロスに反応した福田翔生に先制点を献上した前半26分のシーンも、直前に猛攻を仕掛けられ、耐えきれずに失点した印象だった。

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