■「湘南はプレーが自動化されている」
「湘南はプレーが自動化されていると言えるほど組織化されていた」と指揮官は語ったが、山口智監督体制5年目の彼らは積み上げが違う。若くフレッシュな面々でアグレッシブさを前面に押し出してくる。そういった相手の出方に対してのメンタル・フィジカル両面の準備も足りなかったのは否定できない部分だ。
昨季を振り返っても、湘南とは3月のアウェー戦で4-4の打ち合い、7月のホームゲームはまさかの2-3の逆転負けといいイメージがなかった。だからこそ、もっと高い意識を持って敵を迎え撃つべきだった。どこかにスキがあったからこそ、このような不本意な前半になってしまったのではないか。この45分間を浦和の面々はしっかりと脳裏に焼き付け、今後に生かしていくべきだ。
(取材・文/元川悦子)