■関根貴大「簡単なミスが多すぎた」
前半のシュート数は9対1。これにはスコルジャ監督も「貧相な前半だった」と言うしかなかったようだ。
「やっぱりプレスがうまくハマらず、何回も相手(のサイド)に振られて全員がボールウォッチャーになってしまった。改善するところがメチャクチャ多いので、ホントに何とも言えないですね…」と右MFの金子も苦渋の表情を浮かべた。
彼のところも対面の畑大雅にいいようにかき回された。畑と左DFの鈴木淳之介、あるいは畑と平岡太陽が2対1を作ってくるため、防戦一方になってしまい、彼が高い位置を取ってドリブル突破を仕掛けるシーンが皆無に近かったのだ。
「今日は左サイドのサヴィオ選手の方からプレスをかけるというのをやっていて、自分の方は少し引いていく形だった。そこでうまく我慢できればよかったけど、前半は難しかった。前半からしっかりハードワークで相手を上回れないと、ああいうふうに押し込まれてしまう。調子が悪い日でも球際の部分だったり、走る・戦うってところはチーム全体で上げていかないと、勝てるものも勝てないと思います」と背番号77は厳しい表情でコメントしていた。
3バックの湘南に対して守備面で後手を踏んだのは確かだが、それ以上にミスが多すぎたというのも事実。それはスコルジャ監督も新キャプテン・関根貴大も指摘していた点である。
「今日の前半は本当に簡単なミスが多すぎた。それはもう個人のところだと思うんですよ。横パスをずらさないのは当たり前だし、そういうことはチームでどうこうするという話じゃない。個人のクオリティを上げるだけだと思ってます」とリーダーはあえて堂々と苦言を呈したのだ。