■FWラファエル・ハットンはさらに良くなりそう
特に注目したのが1点目。前半7分に北野颯太がガンバ大阪サポーターの前で決めたもので、「狙い通りの形となったのでは」と言う。
最終ラインで粘り強くつないでから畠中からの縦パスがズバっと入ったことがスイッチとなり、前線で細かくつなぎつつ前進して、最後は北野が決めた場面だ。
「つないで攻めるという形が見えましたし、北野のポジショニングやそれぞれの選手の立ち位置などがうまく行って、チームに自信と手応えを与えたと思います」
また、新加入のFWラファエル・ハットンも印象的だった。
「収めて時間を作ることがこの試合ではできていましたから、相手を引き付けることで周りを生かすことができていたように見えます。その結果、ルーカス・フェルナンデスや阪田澪哉に時間を与えていました。いくつか要所、要所でのパスミスがありましたが、チームにフィットすればもっとできると思います」
対するガンバ大阪は、やはりMFダワンの離脱が痛かったのと、前線の選手が入れ替わったことに対してまだチームとして攻守においてイメージ共有ができていなかったように見えたという。
「G大阪自体は選手が大きく入れ替わっていませんが、前線で奥抜侃志と名和田我空という新しい2人が先発に入っていましたよね。前線の守備が変われば、中盤や最終ラインへの選手へも大きく影響します。2人替わったことは“ちょっと変わった”とも言えますが、その“ちょっと”が今回のような注目されるゲームでは大きく影響します。少しずつズレていって、G大阪のCBは晒される場面が多々、見られました」