■中島洋太朗は不可欠な存在に
そして18歳の中島洋太朗も不可欠な人材になりそうだ。彼の場合は今週開幕のAFC・U-20アジアカップ(中国)参戦のため、ここから最大3週間は不在となるが、戻ってきてからは川辺駿、田中聡らとともに中盤の主軸を担うことになるだろう。神戸戦のパフォーマンスを見れば、能力の高さは間違いない。懸念材料あるとしたら、今夏の海外移籍。広島としてはむしろそちらの心配をしなければならないかもしれない。
中盤の人材が不足するとチームが停滞するというのは、昨季にも見られた現象だ。2024年前半に活躍していた川村拓夢(ザルツブルク)が欧州へ羽ばたき、さらに野津田岳人もパトゥムへ移籍したことで、彼らは人材難に直面した。
そういった事態が再び起きないように、今季は田中聡と井上詩音を補強し、さらにマルチ型の満田と塩谷司も用意しているわけだが、やはり中島にはもっともっと大きな飛躍を遂げてほしい。まずはU-20日本代表の司令塔としてW杯切符を獲得し、3月以降のJリーグに弾みをつけてもらいたい。