
2025年のシーズンスタートを告げるFUJIFLIM SUPERCUP・ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島戦。2026年からのシーズン移行に伴い、現行方式では今回がラストとなる。そういう意味でも重要度が高かったが、今回は大迫勇也、武藤嘉紀らトップ選手を温存した神戸が大苦戦。逆に大迫敬介や佐々木翔、トルガイ・アルスランら主力をズラリと並べた広島が終始ペースを握り、終わってみれば、アルスランと荒木隼人の2ゴールで快勝。非常に幸先のいいスタートを切ったのだ。
「主力が何人か離脱するとチーム力が保てなくなる。誰が出ても同じ力を出せるようにならないとタイトルには手が届かない」と口癖のように語っていたミヒャエル・スキッベ監督だが、今季はそれだけの人材が揃った。
まず2024年J1で19ゴールをマークした点取屋・ジャーメイン良をジュビロ磐田から獲得。この日も1トップで先発起用したが、彼は前線からのハイプレスやハードワークを前面に押し出した。さらに2シャドウに入った加藤陸次樹とアルスランとの近い距離感でプレーし、数々のチャンスをお膳立てした。シュートを4本放ち、ノーゴールに終わった点は課題と言えるが、新天地初陣としては悪くない印象を残した。それは紛れもない事実だろう。
「(ハイプレスは)最初のゲームから違和感なく行けました。後ろからのウチのディフェンスには圧力があるので、前からどんどん行っていいと。自分がやるべきことをしっかりやって、次は点を取りたいと思います」と本人も悪くない感触を抱いた様子だ。