■「自分自身も今年は20点取るつもりで来ている」

 昨季加入して半年で2ケタ得点を挙げた大橋祐紀(ブラックバーン)のようにジャーメイン良がゴールラッシュを見せてくれれば、広島としてもかなり楽になる。
「自分自身も今年は20点取るつもりで来ているので。大橋君とは面識ありますけど、またプレースタイルが違うと思うし、自分は自分で求められていることをやりながら、優勝するためにプレーしたいと思います」と、ジャーメインは流通経済大学付属柏高校時代に同じ千葉県の戦った1つ下の点取屋のこと意識しつつも、独自性を磨いていく構え。それが結果につながれば理想的だ。
 一方で、中島洋太朗とボランチを組んだ田中聡もまずまずのスタートを切ったと言っていい。湘南ベルマーレから加入したばかりの彼は「チームとしてはすごいよかったけど、個人的にはボール奪取の回数も少なかった。攻撃でもボールになかなか絡めなかったので、ダメなゲームになりました」と反省しきりだった。が、中盤の底で攻守のバランスをしっかり取っていたのは事実。彼がいいサポートをしていたから、中島洋太朗が持ち前の攻撃センスを発揮できたところもあった。そういう意味では、新コンビも一応の手ごたえがあったと見てよさそうだ。
「状況を見ながら前に行くことは自分もできますし、キャンプではタテパスとか攻撃的なプレーももっと多かった。そこをもっと出せるようにしたい。今年は波がないような1年にしていきたい」とも本人は話していたが、そういうパフォーマンスを見せられれば、川辺駿とともに主軸に位置づけられるはず。

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